コロナ禍で妊活するのは自己責任?
妊娠してからの十ヶ月が不安…
出産後、何か会った時に周りを頼ることはできるのかな…
新型コロナウイルスによって世界は一変しました。
それによって、女性の人生の一大イベントの一つである「妊娠」にも大きなハードルが生じています。
管理人は現在妊娠7ヶ月。
2020年の1月、ダイヤモンドプリンセス号で感染が拡大し始めた頃に夫と妊活について話し合うようになりました。
この記事では、コロナ禍の妊活・妊娠に不安を感じている人の参考・助けになるような情報をまとめみました。
妊活前・妊活中は不安で仕方ありませんでした。
でも今となってみれば、私は「妊娠できて良かった!」と思っています。
コロナ禍での妊活・妊娠を無理に勧める記事ではありません。
パートナーとの相談や意思決の参考になれば嬉しいです。
この記事は、コロナ禍の妊活・妊娠について次のようなことを思ったことがある人におすすめします。
思ったことがあったらスクロール
- コロナ禍で妊活することは「自己責任」なのか?
- コロナが収束するのを待った方が良いのか?
- 妊娠して「仕事は続けられるのか?」
- 妊娠したとき「コロナウイルスに罹ったらどうしよう…」
- コロナ禍での妊娠生活は、通常の妊娠生活と違うだろうか?
コロナ禍の妊娠生活はいつもと”ここが違う”
妊婦健診・病院での対応
多くの産婦人科クリニックや、特に大学病院等の大きな病院の周産期外来では以下のような対応がとられています。
コロナによる病院の変化
- 妊婦健診は原則「妊婦1人」
- 立ち会い出産は感染状況によって「中止」
- 入院時の面会は感染状況によって「中止」または「最低限」
①妊婦検診は原則「妊婦1人」
院内での感染を防ぐため、来院人数を絞っている病院が多いです。
そのため、妊婦健診は「妊婦1人」での来院が原則となっています。
病院の待合室は、いつもスマホ片手の妊婦さんたちばかり。
※重要なお話がある際、感染状況が落ち着いているときなどは夫婦での来院が可能です。
一緒に診察室に入ることができないので、私の夫はエコー動画を見たことがありません。
妊娠初期には印刷してもらったエコーを見せながら「ここが心臓でピコピコ動いてて〜」と説明しましたが、いまいち「パパになる」という実感は得られなかったように思います。
だって黒い丸と白い丸にしか見えなかったからね…
健診時のエコーを動画で閲覧できるサービス<Angel Memory>を導入している産院もあります!
いつでもエコーを見返すことができるのはコロナ禍には嬉しいサービスですね。
提携医療機関は<コチラから確認>することができますので、これからクリニックを探す方は参考にしてみてください。
②立ち会い出産は感染状況によって「中止」
出産時にパートナーの立ち会いを臨む女性は多いと思います。
しかし、コロナの感染状況によって「中止」となっている産院は非常に多いです。
私が通っている病院では感染状況によらず「しばらく立ち会い出産は中止」が決定しています。
立ち会い出産を希望される方は、分娩する病院を決めるときから立ち会いができるかどうか要チェック!
③入院時の面会は感染状況によって「中止」または「最低限」
出産後の5日〜7日の入院期間中、面会が中止、または最低限となります。
荷物の受け渡しも回数が制限されたり、助産師さんを介して行われる病院も多いです。
その代わり陣痛中にZoomや電話などが許可されたり、助産師さんが付きっきりで傍にいてくれるなど不安な妊産婦の心に寄り添う対応をしてくださいます。
僕が赤ちゃんに会えるのはいつ?(寂)
私が退院するときのお迎えが初対面になるね!
産まれたばかりの赤ちゃんに会えないパートナーも多数ですが、これも感染予防のため、仕方がないですね…。
市区町村の母親学級
感染状況によって「中止」と「実施」対応
初産婦さんは母親学級や両親学級がどのように実施されているのかも気になると思います。
自治体によって様々ですが、ほとんどの自治体が「感染が落ち着いてくると実施」されています。
オンラインで食育指導や沐浴法の指導動画が配信されていたり、保健師の方々との個人面談なども行われています。
コロナ禍だからフォローが何もないということは絶対にないので安心してください。
仕事
母性健康管理指導事項連絡カードがコロナに対応!
通称「母健管理カード」という書類があります。
これは妊婦の「母性健康管理措置」のために、事業主(会社)に対して時短勤務や配置換え等を申し出る際に使う書類です。
働く女性の母性健康管理措置、母性保護規定について
厚生労働省HP
妊娠中及び出産後の女性労働者が、健康診査等を受け、医師等から指導を受けた場合は、その女性労働者が受けた指導を守ることができるようにするために、事業主は勤務時間の変更、勤務の軽減等必要な措置を講じなければなりません。
この「母健管理カード」はコロナ禍に関わらず妊婦に適用されているものでした。
それがコロナ禍における「特別な事情」にも適用されるよう、範囲が広がりました。
コロナによるストレス
- 満員電車に乗って仕事に行くこと
- 接客業・サービス業など、業務上、多くの人と接しなければならない
- 上司・同僚の感染対策の意識が低い
新型コロナウイルス感染症への不安・恐怖は誰にでもあると思います。
これらの心理的ストレスが胎児・妊婦へ影響を与えると主治医が判断した場合は、主治医に「母健管理カード」を書いてもらうことが可能です。
妊娠中の女性労働者が、保健指導・健康診査を受けた結果、その作業等における新型コロナウ イルス感染症への感染のおそれに関する心理的なストレスが母体又は胎児の健康保持に影響があるとして、主治医や助産師から指導を受け、それを事業主に申し出た場合、事業主は、この指導に基づいて必要な措置を講じなければなりません。
厚生労働省リーフレット(PDF:新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置について)
「母体又は胎児の健康保持に影響がある」というと難しく感じますが、「ストレスが原因で眠れない」なども理由として認められます。
私も主治医にお願いしてカードを書いてもらい少し早めに産休に入りました。
「母健カードを書くかどうか」の匙加減は主治医の先生の人柄に大きく左右されるようです。
書いてもらえなかったフォロワーさんは、違う産婦人科に掛かり記載してもらっている人もいました。
でもほとんどの産婦人科の先生が「妊婦の健やかな妊娠生活」を願ってくださっていますので、まずは主治医の先生に相談してみてくださいね。
コロナ禍に限らず時短勤務・配置換え対応をお願いするとなると引き継ぎなど、職場の理解・協力は必要不可欠です。
特に早めに産休に入るなどの場合には、職場によって「できればそうしてあげたいけどできない現実」もあるかもしれません。
厚生労働省はコロナ禍における妊婦・妊婦がいる事業主のために様々な施策を実施しています。
妊婦に有給(年休)を取得させることで助成金を支給するなど、厚生労働省HPを確認して、まずは上司に相談してみましょう。
妊活すべき?収束を待つべき?<夫との会議>
夫との共通認識は「子どもが欲しい」
結婚前から「子どもは最低1人は欲しいよね」と話していた私たち。
結婚してからは「不妊治療は◯◯万円まではしよう」と、かなり具体的に妊活計画を立てていました。
そんな中で迎えたコロナ禍。
未知のウイルスが感染拡大し死者を出している世界で、それでも子どもが欲しいのか私たちは何度も話し合いました。
(※話し合いをしたのはまだまだコロナのことが分からなかった2020年1月のことです)
覚悟が必要
どう考えてもリスクが大きいのは子どもを身篭る女性側。
だから僕は、まりてぃの意思を最大限に尊重したい。
話し合いは、夫のこの一言から始まりました。
私の意見を尊重する、重視すると言われて大切にされているように思えましたが、その裏返しとして、全ての判断が私に委ねられているようにも感じました。
なので、話し合いはまずはお互いに考えていることをまとめて発表しようという形に。
話し合いにあたって、私が夫に提示したのは以下の4つです。
- 妊娠中は薬が飲めないからコロナに罹ったら死ぬかもしれないのは怖い
- でも子どもは欲しいし、年齢的に何年後になるか分からないコロナの収束は待てない
- かかりつけは大きな病院にしたい
- 妊活するならコロナに絶対掛からない生活を2人で心がけたい
ちなみに夫が私に提示したのは次の3つでした。
- 何かあったらどんな時でも「母体優先」
- 飲み会には行かないと誓うので妊活したい
- 不妊治療覚悟で2年くらい様子を見ても良い
以上をすり合わせて、私たちは妊活に踏み切りました。
話し合いでは、妊活・妊娠期間中の過ごし方や出産後のことまで話し、以下のような取り決めがなされました。
我が家のルール
- コロナ対策を徹底した生活を送る
飲み会×・会食×・帰宅後すぐシャワー
人混みにはなるべく行かない:ネットスーパー利用 - 大きな病院での初診・分娩予約に協力する
(人気の病院のため鬼電が予想されていたので…) - 何かあったときには母体優先
- 産後は夫も育休を取り二人で頑張る
もしも私が20代だったら…
数年待つ、という選択肢もあったかもしれません。
事実、2020年1月からの1年間で、医療技術は大きく進歩しました。
ワクチンも普及し、開催は難しいと思われていたオリンピックも開催。
未来のことは誰にも分からないなあ、と強く感じます。
でもだからこそ、私は夫とよく話し合って色々決められたことを嬉しく思っています。
きっとこの経験と実績が、この先の育児や人生にも活きるはず!
妊娠発覚・報告時の周囲の反応
親戚
超喜んでくれました。
みんな、コロナってこと忘れてない?と夫と確認してしまうほど。
「コロナには気をつけなさいよ」とは言われるも、それを超える喜びが勝っていたようでした。
(参考にならなくてすみません。)
職場
超喜んでくれました。
そして報告と同時に即座に配置替えや引き継ぎの手配が始まりました。
報告時点でまだ母子手帳を貰ったばかりの10週。
まだまだ流産の可能性は高い状態でしたが、「その時はその時! 妊婦が健やかに仕事をするには職場の理解が必要不可欠!」という校長の一言で、私の妊娠はすぐに先生方に周知されました。
学校という職場なので女性が多いこと、産休にはいる職員も多く対応に慣れていました。
そして極め付けが、上司が軒並み経産婦。
これが私にとって最も「恵まれていたな」と思う点の一つです。
コロナの有無に関わらず重たい悪阻で出勤できないことも多々ありましたが、すぐに時間割変更と休暇の手配をしてくれました。
医療逼迫が差し迫っていた時期にはリモート授業での対応となり、職場の上司・同僚・保護者・生徒と多くの人に支えられたと感じています。
最後に
身近な人の理解は心の支えになる
今はワクチンも普及し、ウイルスのこと、治療方法、妊婦が感染した場合についても色々なことが分かってきています。
それでも”非日常”であることには変わりありません。
これから先も心配なことは山ほどあります。
保育園で感染したらどうしよう?
感染を広めてしまったらどうしよう?
マスクをしたままのコミュニケーションで大丈夫?
公園デビューできるのかな?
遠方の実家に連れて行けるかな?
心配は尽きませんが、医療技術の進歩を祈りながら、私たちにできることをやっていくことしかできません。
でも、妊婦の周りにはパートナーや両親、家族、市区町村の保健師の方々など沢山の人がいます。
辛い時ほど視野が狭くなりがちですが、それを忘れず過ごしていきたいです♪
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