妊娠していることが分かると色々なことを考えなければなりません。
特に初産の人にとって「どこで産むか」と「無痛分娩にするか、自然分娩にするか」は大きな問題です。
この記事では「産むなら痛くない方が良いけど、ぶっちゃけ無痛分娩ってどうなの?」と思っている人に向けて、無痛分娩経験者が正直レビューします!
【体験談】無痛分娩は本当に痛くない!
無痛分娩は本当に陣痛の痛みを感じません。
自宅で陣痛が始まってから病院に到着するまでの間、私は夫が運転する車の助手席で痛みに呻きまくっていました。
どんな姿勢をとっても激痛で、のたうち回り、叫び、泣く。
ところがLDRに到着して麻酔処置をしてもらうと、スーっと痛みが和らぎました。
3〜4分おきに下腹が張り裂けそうな痛みがあったのが嘘のよう。
ペットボトルの水を飲み、スマホで夫や両親にLINEをし、子宮口が開くまで健やかに眠ることもできました。
陣痛が始まってから分娩まで約19時間、麻酔がうまく効いていると全く痛みを感じません。
私は途中で右足に麻酔が流れなくなってしまい少しの間強烈な陣痛を味わいました。
あの痛みが長時間続くかと思うと想像だけで失神しそうです。
子宮口が全開になっていよいよ分娩となるとお腹の張りに合わせていきみますが、正直その張りもあまり分からない。
モニターにお腹の張りの様子が出ているのでそれを見ながらいきみます。
いきむこと5回、無事に赤ちゃんを出産しました!
赤ちゃんを産んだ後も、胎盤を出して会陰切開後の縫合が終わるまで麻酔は続きます。
産まれたばかりの赤ちゃんをゆっくり眺め、胸に抱いて感動を味わうことができました。
もし自然分娩だったら、胎盤を出すために助産師さんにお腹をぐいぐいと押される痛みに苦しみ、会陰縫合のチクチクとした痛みを感じながら赤ちゃんを抱くことになると聞きました。
無痛分娩では、陣痛だけでなく産後の痛みも感じることはありません。
私の出産レポもぜひ合わせてご覧ください!
無痛分娩がオススメの人はこんな人!
私自身が実際に無痛分娩を体験してみて、次の中で1つでも当てはまる人がいたら無痛分娩をオススメします!
こんな人におすすめ
- 陣痛・出産が不安で怖くて仕方ない
- 痛みに弱い
- カンガルーケアなど、赤ちゃんとのふれあいを大切にしたい
- コロナ禍で立ち会い出産ができず、一人で陣痛に耐えられるか不安
私の場合、無痛分娩にする決定打になったのは「コロナ禍で立ち会い出産ができない」ことでした。
夫ではない初対面の助産師さんに腰をさすってほしいとか、我儘が言えるんだろうか?とか、不安は沢山。
特に、助産師さんがずっと傍にいてくれるとは限らないという点が私にとっては辛いものでした。
麻酔による事故が不安。歩けなくなった人もいるって本当?
無痛分娩について調べていくと、麻酔による事故の事例に必ずたどり着きます。
無痛分娩をしてしばらくの間歩けなくなってしまった方のブログ記事などを見て、私も不安になった時もありました。
しかし病院で行われている無痛分娩オンラインクラスを受講したり、海外の論文に目を通したり、先生に不安を相談することで無痛分娩について正しい知識を身につけ、正しくリスクを知ることができました。
この記事では、私が抱えていた「麻酔による事故に対する恐怖心や不安」を取り除いてくれた知識を2つご紹介します。
①無痛分娩の麻酔と帝王切開術の麻酔は同じ
私が無痛分娩の麻酔を怖いと感じた原因の一つに「日本ではまだ無痛分娩が行われている事例が少ない」というのがありました。
経験の少ない先生だったらカテーテルの入れ方が上手くいかずに後遺症が残ったりするかも…と思うのは自然なことではないでしょうか。
しかしある時、無痛分娩で行われる硬膜外麻酔と帝王切開術で行われる硬膜外麻酔は同じ手法だと知りました。
帝王切開での出産は以前からも行われているし、友人にも経験者は沢山います。
無痛分娩の実施回数が少ない≠硬膜外麻酔に不慣れではないということが分かり、無痛分娩での麻酔が特別な麻酔ではないのだと知りました。
②無痛分娩を選択している人は増加傾向
次に安心したのは、無痛分娩を選択する妊婦が増加傾向であるということです。
私が出産した国立成育医療研究センターでは、出産する人の6割が無痛分娩を選択しています。
過半数を超えていますね。
成育医療研究センターのHPを見てみると、全ての分娩に対して無痛分娩を行った割合は2018年には58.6%でしたが2020年には68.8%に増加しています。
たった2年で10%の増加です。
しかもこれは2020年のデータですので、現在はもう少し増加しているかもしれません。
また、無痛分娩ができる産院は予約が取り辛いことからも無痛分娩を希望する妊婦さんが一定数いることは明らかです。
病院の設備・環境が整えば、日本でも海外のように無痛分娩が普通になる未来もくるかもしれません。
無痛分娩のメリット・デメリット
ここで、改めて無痛分娩のメリットとデメリットをまとめてみましょう。
参考:成育医療研究センターHP
無痛分娩のメリット
- リラックスした状態で出産を迎えられる
- 出産の痛みを感じない
- 出産の安全性の向上
- 産後のカンガルーケアに集中できる
- 産後の体の回復が早い
無痛分娩のデメリット
- 追加で費用が掛かる(10〜15万円ほど)
- 麻酔を使用するリスクがある
- 産院によっては、計画分娩になる可能性が高い
まとめ
いかがでしたか?
どの病院でどんな出産をするかというのは妊婦にとってはとても重要な悩みです。
無痛分娩をするのかしないのかに関しては、さまざまな経験談やデータを集めて判断することが大切です。
一人で悩んでいると悶々としてしまうことが多いです。
ぜひ旦那さんやかかりつけ医の先生に相談しましょう!
そうすれば、自分がどんな出産をしたいのかがだんだん見えてくると思います。
私個人としては、無痛分娩は超おすすめです!
みなさんがより良い出産を迎えられますよう、お祈りしています。